夢の内容が変化した

これまでの人生で経験した多くのネガティブ体験のせいもあり、私は絶望的な人間不信に陥っている。

『私はいつこの人に嫌われるんだろう?』

『この人はいつ私を見下し始めるんだろう?』

『正直な話をしたらこの人は私から離れていくに違いない』

『私はいつまでこの人に利用されるのだろう?いつ捨てられるのだろう?』

人間関係において暗い未来への予想しか立てられないので友好関係を築けている今がかりそめのものとしか思えず、いつか来るであろう破局に備えてしまうという性質。

幸せな今が怖くて耐えられないのでむしろ相手から嫌われることを願い、破局を待ち望んでいる素振りすらある。

そんな私でも心を許せる人がふたりいる。

ひとりは20年来の友人、もうひとりは15年一緒にいる夫。

しかし心を許せるはずのこのたった二人の存在ですら、夢の中では私を傷つけ、裏切ることが多い。特に夢の中に出てくる夫はいつも平然と浮気をして冷たい目で私を睨み、別離を突き付ける。そのたびに私は言葉にならない辛い気持ちを爆発させ泣きわめき、夫を殴り、刃物で傷つけ、更に嫌われて関係が修復不能になるのである。(注:夢です)

月に一回以上はこのような夢を見てうなされていた。

自信がない人生の中でやっと巡り合った夫ですら私を怯えさせる存在になっている。

私は夫にしか愛されなかった。スルーされたりいじられいじめられたりはしても、女性として素敵だよと言ってくれたのは夫だけで男性にモテたことない。夫と別れたら後がない。夫に嫌われたらどうしよう。どうしよう。どうしよう。

自信のなさからそのような依存的な執着が生まれていたのだと思う。そしてその焦りは私の夢、潜在意識を飛び出して現実での夫婦関係にも暗雲をもたらし続けていたと思う。

あなたしかいないの!とすがりついてくる幼稚な関係というのは恋人時代では強い結びつきになっても、同棲や結婚をし子育てをする中では鬱陶しいものにしかならない。

幸せを探し始めて、自分を改革している今、

『私はブスじゃない』

『私には魅力的なところ、良いところがたくさんある』

『将来、夫と別れたとしても別の素敵な人に出会える、夫以外の人にも魅力的に思ってもらえるように努力することが私にはできる』

『そもそも、人と人が支えあい生きていくときにそれが婚姻関係にある男女の夫婦である必要はない、心から優しくしたい人に優しくして、その人からも優しくしてもらえれば幸せなんだ』

と思えるようになり、急に目の前が明るいものとして開けてきたのです。

今まで私を否定してきた全てに堪忍袋の緒が切れ、自分に自信を持ちたい!と試行錯誤するうちに自然とこうなりました。

人は生まれながらに自己否定することはおそらくないでしょう。

生きていく中で他者から言われた言葉、された振る舞いや態度で自分に自信がなくなってしまう。

可愛いね。素敵だね。頑張ったね。大丈夫だよ。また一緒にやろうね。楽しいよ。大好きだよ。ありがとう。

そう言われて育つことと、

ブスだね。うざいよ。何でできないの?何でそれやるの?迷惑だよ。来ないで。いらないよ。大嫌いだよ。

そう言われて育つことには天と地ほどの差がある。

私は物心ついた小学生の頃から20代前半頃まで後者のような言葉を浴びがちだったのでどんどん自分が嫌いになった。それでも何とかみんなに好かれようと自己犠牲に走ったり、正しいことをしようと頑張るものの空回ったり状況が悪化したので疲れ果ててしまい中学校では不登校にもなり、社会に出てからも苦労の連続だった。不登校の人というのは存在していないもの、あるいは異物として扱われ、その後の人生でもレッテル貼りをされマイナスな差別をされることが多いので、居場所がなくなる。いつからか自分の過去のことは人に隠すようになった。

そんな人生の中で出会った夫の存在は私の中で光だった。夫にはだいたいのことほぼ全てを話してきた。私のことを99%は知ってるくらい。

それでも私の心は癒されなかった。誰かにもたれかかった状態でようやく立っているのではその誰かをなくしたときの不安と常に戦わなければいけない状態でもあるのだから。自分の心を癒せるのは他人ではない。自分自身でしかない。ようやくここにたどり着いた。自分で自分を許し自分で自分を愛せるようにならなければ、本当に癒されることはない。夫や娘に私を癒すという役目を背負わせてはいけない。

大人になりきれない、とメソメソして子どもや配偶者に自分を慰めてもらっていたとして、そんな自分を好きになれるか?そしてそのような母や父が世の中に溢れているから子ども達は苦しみ、延々とアダルトチルドレン連鎖が続いているのではないかと思った。

気付いた人から連鎖を断ち切ろう。

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今週、また怖い夫が私の夢の中に現れた。

浮気をして、そして、お前とは離婚する!といつものように言い放つ。

今までのお決まりのパターンでいけば、私は泣きわめき夫を傷つけボロボロにする。

でも私は夢の中で夫にこう言ったのだ。

「わかった。その代わり慰謝料と養育費は絶対に払ってもらう。」と。

夢の中での理不尽に涙と暴力でしか対抗できなかった私が、冷静に状況に立ち向かっていた。

現実の中のあなたにもできる。強くなれるから頑張って。と夢の中の自分がささやいている。

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